2022W杯観戦記、十六日目(2022年12月7日)

決勝トーナメント・ラウンド16・四日目

ロッコ・スペイン(生観戦)

ロッコ、いい意味で狡猾でしたね。なんというか、攻めたいところは攻めさせない、スピード上げたいところは止めに入る、やりたいことを終始やらせない。スペインさんはボールを持てても、攻めさせられるだけで決定機と言えるものが少ない。技術と技術がぶつかり合う激しい試合。

アムラバトなんて、前回大会のカンテかってくらい色んなところに存在していて、スター候補生ですよ。あとブファルもスーパー目立っていたなあ。ツィエクは、ね、当然大会MVP候補です(クラブ馬鹿)。

ABEMAは格上のスペイン、格下のモロッコ、って感じの実況をしていたけど、モロッコがスペインを転がしていたような印象すらもつ120分でした。

そんでPK。スペイン氏、二連続外し。モロッコ氏二連続入れ。あれ?デジャヴ?スペインはさらにブスケツが外す。実況氏は「あのブスケツがー」みたいな盛り上がり方してたけど、ブスケツがそんなにPK巧者というイメージもないので、こちらはクール。流れに引っ張られたかな、という感じ。で、ハキミのパネンカで勝負あり。この状況下で、国として初めてのベスト8がかかったキックで、パネンカ。胆力凄すぎ。M0-0S(PK3-0)

ポルトガル・スイス(後追い観戦)

誰だよ、最強の矛対最強の盾とか言ったやつは。でも自分も戦前はそんな気分でした。

スタメンを見たらCR7はベンチ。マジか。この試合、ポルトガルは矛をしまったんだな、と思っていたんですが。蓋を開けてみたら。

1.ゴンサロ・ラモスによる、ゾマーのニアハイをぶち抜くゴラッソ。
2.コーナーからペペの強烈なヘディング。
3.ゴンサロ・ラモスの、クロスを受けゾマーの股下を抜く流し込みシュート。
4.サイドを駆け上がりボックス内に入ってきたラファエル・ゲレイロの勢いそのままのシュート。
5.ゴンサロ・ラモスがゾマーの脚を飛び越えるチップキックで今大会初のハットトリック
6.とどめはワイドから中に切れ込んできたラファエル・レオンのゴラッソ。

もうやめて!ゾマーのHPはゼロよ!

スイスの守備陣が崩壊していたとかいうわけでもないんだけど、あれだけ攻められると、もうどうしようもないですな。ていうかCR7いない方があの多彩な攻撃陣が活きるよね。というのは、今大会中何度も頭の中をよぎっていたセンテンスであります。

一方でポルトガル守備はと言えば、シャキリはある程度自由にさせても、ジャカだけは消す。という明確な意思の元に遂行されていたように感じました。結果、スイスの攻めはコーナーキックでファーに流れていったボールをアカンジが押し込むだけの1点に終わってしまいましたし。P6-1S

あのスイスがここまでコテンパンにやられるとはねえ。だがこれもフットボールだ!(デブライネ風)

いやはや、これだけ感動を与えてくれたワールドカップもあと八試合のみ(準々決勝4試合、準決勝2試合、三決、決勝)。寂しいなあ。

9日から始まる準々決勝はイングランド対フランスという実質決勝クラスの好カードが待っておりますし、決勝Tに上がってきてギアを入れ始めた我らがオランダは覚醒しつつあるアルゼンチンとの「寝起き」対決。

最強の消波装置となったモロッコはシン・最強の矛となったポルトガルとガチぶつかりしますし、ザ短期決戦・攻めの巧者ブラジルはミスター延長・守りの巧者クロアチアとぶつかります。やばいな、見どころしかない。

良い子のみんなはオランダを応援しようね、約束だよ!

以上です。