2022W杯観戦記、十五日目(2022年12月6日)

長いです。(今更感)

決勝トーナメント・ラウンド16・三日目

日本・クロアチア(生観戦)
日本はサイドを使ってクロスを入れていくスタンスだが、そのサイドにボールを供給する遠藤、守田がとんでもないパフォーマンスを見せてくれた。相手から奪う、相手のゲートを通して受け手のマークを剥がすようなパスを送る、受け手のフォローに回る。神なのか。

一方のクロアチアも、モドリッチが下がるなどして日本が最終ラインを高くするように誘導し、裏を狙って放り込む戦術を使っていたが、うまくいかないとなると中盤の位置をローテーションしたり、ブロゾビッチがサイドに流れたりしてぬるぬるとポジションを動かし、何とか方法が無いかとその場その場で探り始める。怖いチームだよホント。

とはいえ、前半はショートコーナーからではあるが堂安がクロスを入れ、吉田が折り返し前田が決める。大歓喜。前半終了。

後半。日本は重心を後ろに置き、やはりサイドを使って追加点を狙う。クロアチアは少し引いた日本に対して放り込みで攻めてくる。空中戦はまるで勝ち目がないので怖さしかない。結果、数打ちゃ当たるの精神でクロスを入れられ、ペリシッチが頭でドンピシャに合わせてゴール。ヘディングってレベルの威力じゃねえぞ。

いつもの日本なら意気消沈してずるずるやられていくが、今日の日本は集中力が違った。危ないシーンもあったがしっかり守る。で、前につなぐ。お互いかなり疲弊しているので、ミスから奪ってトランジション、というシーンが多かったが、クロアチアも日本も大差ないように感じた。

三笘が出てきた時はテンション上がりまくったが、やっぱり今大会で活躍しすぎているので、クロアチアモドリッチが三笘に寄せる三笘シフト的な守り方をして、三笘にボールを入れにくく、持っても前に進みにくくしていた。老獪だなあ。

後半の一番のお気に入りシーンはやっぱりモドリッチの強烈なミドルを権田が止めたアレですかね(あぶない)。モドリッチのシュートも権田のセーブもどちらもめたくそかっこよかった。

延長はお互いふらふらになりながら殴り合っているような印象。後半に三笘が自陣からドリブルで上がり、ボックス付近でシュート打ち込んだ時はもう感動を通り越してビール缶を握りつぶしました。中身は空でしたので無問題。

で、PK突入。ここまでクロアチアとの力量の差を感じさせなかった日本だったけど、PKでは完全に事前準備と経験の差が出た。PKは運ゲー、と思っているけど、今日のPKに関していえば、相手に0.5秒の後出しじゃんけんを許している状態くらいの差があったと思う。結果論ではあるが。せめてキッカーと順番はチームの総意で試合前には決めておいてほしかったなー。

とはいえ日本がドイツ、スペイン、クロアチアと渡り合えたことは非常に誇らしい。前回W杯と同じ、1試合1試合が忘れられない試合たち。もう感謝しかないです。J1-1C(PK1-3)

ブラジル・韓国(後追い観戦)

ブラジルが強すぎる。ボールを失った時の即時奪回の的確さ、そこからすぐに前線での想像力溢れる攻撃。韓国が大きくボールを蹴りだしてもセカンドボールをおさめてすぐに前線に供給。ムリゲーじゃんこんなの。

サイドを深くえぐって折り返しを逆サイドが入れる1点目、ボックス内でPKを取って2点目、バイタルエリアからワンツースリーのパス回しで突破して3点目、ボックス内に突撃して深くまで入り込み後ろから上がってきたアンカーに預けて4点目。どんな攻めもできます。つよ。

韓国もファンヒチャン、ソンフンミンとゴール前に迫るがそれを無慈悲に弾き返すアリソン。もう何が何やら。

後半にペクスンホがぶち込んだミドルの爽快さは、こうしたブラジル強すぎ、のフラストレーションがスパイスになっていたのかもしれない。ありがとうペクスンホ。

ところで松木さんが、序盤にリシャルリソンの名前をなかなか言えないのが可愛かった。リシャルソン、リシャリルソン。逆に難しくねえか、その間違え方。B4-1K

以上です。