2023年12月11日の日記

年末だから、飲み会も増えますよね。

先日、忘年会的なことをやったのですが、バッチリ予約をとって行った一次会が終わり、じゃあ二次会でも、と予定もフワフワなまんま町に飛び出してみると、どこもかしこもいっぱいで入れやしない。

そうすると、うまいもんですね、そういう子鹿のようなフワフワグループを見抜いた客引きのおにーさんやおねーさんが、ヤアヤアとばかりに声をかけてくる。

普段なら「客引き、ダメ絶対」と相手にもしないのですが、この日はなかなかの人数を引き連れ、店もない。焦りが私を悪の道に誘います。

まずはおねーさんと交渉。店の看板は純和風。ワンフロアごとに居酒屋の入ったビルの、地下一階。個室あり。ただし今少し埋まっているので始めの5分くらい他の席で飲んでいてくれたらすぐに個室に移動できる、と。

完璧じゃないか。オッケーおねーさん、キミに決めた!と店内に入ってみると、個室もへったくれもないオープンなフロアに、ギュウギュウに詰め込まれた酔客たち。多少中華な内装と、あからさまに中華なスタッフたち。

断っておきますが、私は中華なものが嫌いではありません。むしろ中国生活をある程度の期間してきたこともあり、愛があります。中国の方々のリズムも、中国の内装も。

だがな、おねーさん、お前はダメだ!何がゆったり純和風な個室だ。10人を8人席に詰め込もうとはどういう魂胆だ。看板の写真にあった料理も半分くらいメニューに載ってないじゃないか。

と、おねーさんに伝えたら、えーそうですか、私はいいと思いますけど、じゃあ地下二階に空きがあるんでそちらにご案内しますね。だと。

完全別店舗の風を装って実はグループ。って一番信頼ならないパターンだよ!と、私は怖くなってその場を離れることにしました。

入ってみたら中華資本な和風居酒屋。というのが最近増えたって聞くなー、と思っていたら、まんまと自分がかかっていたということです。

やっぱり客引きはダメだ、ろくなところが出ていない、やっぱり安心と信頼のチェーン居酒屋だよね!と目についたチェーン居酒屋にチャレンジするも、ことごとくNGをだされ、夜の街に放り出される10人ばかりの子鹿ちゃんグループ。

オッケーわかったぜ、こうなれば悪魔に魂も売る。再度客引きにチャレンジや!と今度はなんかチャラそうなおにーさんの呼び込みに応じる。なんか色々言ってるけど、まあもうなんだろうね馬耳東風。何の期待もありゃしない。

入ってみれば、うなぎの寝床みたいにほっそいフロアに、無理やり対面用テーブル入れました、というようなレイアウト。どの店もギュウギュウなのに、この店はガラガラ。案の定、客引き以外に日本人スタッフはいない。というか、なんならフロアに人っ子1人いない。大丈夫かこの店。

結果から言えば、可はないけれど、そんなに不可でもないお店でした。二次会なんて、ダラダラ飲んでしゃべるだけだから、ある程度静かな方が助かりますしね。

飯に関しては、メニューの適当な日本語感が恐怖を増幅させました。秋田名物「よだね鶏」ってなんだよ、と。「特製麻辣ダ」ってなんだよ、と。もう中華がはみ出ちゃってるどころか、全てを覆おうとしてるじゃないか。

それでもおつまみに韓国ノリもありましたので、主にそれをチョイス。韓国ノリはどこで食べても大体美味しいのです。中華資本の和風居酒屋、というプライドはどこにもなさそうですが。

なんだかんだ、普通に過ごせた居酒屋さんでした。他のお店が空いていたらノーチャンスですが、もし入るべき店がなかった場合は考えなくもない、と思ったものです。

結論、客引き、ダメ絶対。