2023年11月8日の日記

さて「あの坂を越えたら、年末が見える」というくらいの時期に差し掛かってまいりました。何もかもが何となく慌ただしさを帯びてきたような気がします。

好物のトッテナムチェルシー戦もまだ前半までしか見られていません。前半だけで大荒れなんだが、大丈夫なんだろうか。後半は、いろんな意味での神審判・マイケルオリバーのアタマに金ダライとか落ちてきても、私は驚きません。

とにかく、時間が無い。そんな気がしています。これは非常によろしくない精神状態ですね。そんな時はできるだけ「やること整理」をするように心掛けています。

1.年末とか関係なく、やらなくてはならないこと(ルーティン)
2.年末を意識して、やらなくてはならないこと(死の年末進行)
3.年末を意識して、やった方がいいこと(より良い未来のために)
4.年末とか関係なく、やった方がいいこと(来年また会おうね)
5.やらなくていいこと(一番愛してる)

そんでもって1と2に全振りして、今日一日の分が終わったら一旦「アー」と自分を解放して、5に走る。ダメだおれは。

人間は一旦5に走ると、なかなか3や4への切り替えができないようにできている生き物だそうです。

昔何かの本で読んだのですが、頭の中にはゾウとゾウ使いがいて、理性というゾウ使いが人間の本質たるゾウにいうことを聞かせようとしても言うことなど聞かないんだとか。

ならば、どうやって言うことを聞かせればよいのか、という解決編までは読んでいないのが、私の弱いところです。

私の頭の中のゾウさんは5のレールの上を絶賛大爆走中。私のゾウ使いは青い顔になってブルブル震えながら、この状況をただ見守る他ありません。なんという使えないゾウ使い!解決編まで読んでいたらね!という恨み言が聴こえてきそうです。

そんな時に私の中のゾウをなだめてくれるのが、コーヒーの香り。

ゾウ使いが勇気を出してゾウの前に飛び出し、10メートルは弾き飛ばされ、20メートルは道を転がり、ボロ雑巾のようになって倒れ伏しながらもなんとかゾウの脚を止めてくれた、その瞬間に私はコーヒーを淹れる。

するとどうでしょう。ゾウさんも大喜び。ああ、おれッチは他にやることあったんだな、とノソノソそちら側に向かって歩き出してくれるのです。

ということで、今日も一仕事終えて次の仕事にとりかかる。その前にふと見てしまったラ・リーガダイジェスト動画に心を奪われる。ゾウさん大爆走開始。

スワ、コーヒーの出番である!と今日もゾウ使いはボロ雑巾のようになってゾウの脚を止める。そこですかさずコーヒーを淹れにキッチンへ走る私。

しかしコーヒー豆を入れたキャニスターを開けるとカラっぽ。何ということでしょう。私とゾウ使いは、またゾウが爆走を始めるんではないか。具体的には自分がスマホでラリーガダイジェストの続きを見始めるんではないか、とヒヤヒヤしていたのですが、えらいものでこういう時はゾウさんのほうから

「じゃあ、豆、買いに行こか・・・」

と言ってくれるのです。

コーヒーのアロマは全てを凌駕する。私は大事なことを学んだ気がします。

そして我々は一致団結して近所のロースターに豆を買いに行ったのです。するとそういう日に限ってロースターはお休み。私とゾウ使いは恐る恐るゾウさんの方を見る。すると、

「まあ、挽いてある豆でも、いいよね・・・」

ゾウパイセン・・・!

我々は近所のスーパーでコーヒーの粉を買って、家で淹れて飲み、私、ゾウ、ゾウ使いは皆納得の三方良し。無事「年末を意識して、やった方がいいこと」に着手できたのでした。めでたしめでたし。

という寸劇を心の中で展開しながら、実際には一人で勝手にダイジェスト見て、ふと気が付いてコーヒー淹れに行って、無いからコーヒーを買って、買ったコーヒーを淹れて、そのコーヒーを飲んでいる自分。ゾウパイセンって誰だよ。

そんな自分が非常に愛おしいなと思いながら、今年も年末に向けてゾウと一緒に爆走したいと思います。

で、結局この子どうやったらいうこと聞くの?