2023年3月4日の日記

朝(8:00)から近くのマンション解体作業が盛り上がっています。ガガガガドドドドと爆音けたたましく、我が安普請はグラグラユラユラ。窓ガラスに至ってはビリビリバリバリと今にも割れそうであります。

当然寝ていられるわけもなく、とっとと目覚めてイライラしています。現代社会、やり場のない怒りを何かにぶつけることも許されず、また仮にそうしたところで負の連鎖が広がるばかりで不毛ですので、深呼吸などして怒りを収めるようにしていますが、収まったところでまた連中がドガドガしてイライラ。お前ら絶対わざとやってるだろ。

これはただ鎮めるよりは笑いをぶつけたほうが良さそうだ、と本棚から桂枝雀師の落語速記本をチョイス。朝から爆笑しております。動画で見るのもいいですが、速記本を読むのもまた想像のスペースがあり違う味わいがあります。当然動画を見て知っているから、間やテンポがおのずと立ち上がって想像を手助けして楽しく読めているのですが。

速記本は通常の読書のようにサーッと読むよりは、音読のペースで読むのが楽しい。むしろ音読してもいいくらいです。楽しいですね、枝雀師。まだ生きていたらどんな落語を聴かせてくれたのだろうか、と詮無いことを考えたりもしてしまいます。

ところで、音読するのはいいのですが、話し言葉が関西弁ですので、それが体に入っていない私にとっては読みづらかったり、妙に感じたりする部分が多い。同じようなフレーズでもニュアンスが違うと弾きづらい、みたいな感じでしょうか。音読は良い刺激にはなりますが、決して人前ではすまい、と心に誓うのであります。楽しいけど。

江戸落語の速記本の方が読みやすいのかなーと思うのですが、それでもやっぱり枝雀師が好き。ということで、心の中が愉快でいっぱいになった、ノーストレス、現代人に怒りの発露など不要なのだ!と思っていたら、連中またドガドガし始めました。お前ら。

いまんとこ、枝雀師対解体作業は、解体作業の一歩リードです。