2020年2月12日の日記

先日読んだ細野晴臣師の本の中で「揚げ物を食うと覚醒するよね」的なコメントがあり、それ以来絶賛揚げ物ブームが到来しています。昼飯は近場の洋食屋、唐揚げ屋、とんかつ屋を探しては繰り出し、果ては居酒屋ランチまで。やあ、あそこのヒレカツは、ここのアジフライは、と四の五の言いながらぐるなびでピン打ちしたマップをいまにも踏破せんとする勢いであります。
食べるたびに思いますが、なんという悪魔的な食べ物でしょう、揚げ物。あのクリスピー、あの茶色さ、塩気、油分。一口齧ればまさに「覚醒」という言葉がぴったり。揚げ物めちゃ美味い。さすがに一日三食口にするのは憚られますが、昼飯くらいならいいよね、と自分を甘やかしつつ、今日もせっせと揚げ物探求道を邁進しております。
そういえば気持ちはダイエット中だったなと思い、毎朝体重計に乗っていますが、不思議なもので揚げ物生活を始めてから体重はわずかな傾斜ではありますが、徐々に減る傾向にある。これは世の理に反していないかしら。何故かしら。
気持ち悪いので、愚かなる我が心を分析してみた結果、思い当たる節が二つ。一つは揚げ物を食べると、心の罪悪シグナルが点灯し、歩く量が増えたり筋トレを頑張ったりする傾向にあるような気がします。もう一つは昼飯に揚げ物を食べると晩飯の時間まで胃の中がわちゃわちゃ騒いで、晩に重たいものや酒を口にすることを避けたがるため、一日の総カロリーで見れば牽制が効いていることになっていやしないか、ということです。全くもって上手くできている。揚げ物、エライ。
読んだ本に影響されやすいなら「豆腐百珍」でも読めばいいのに、と我ながら思いますが、痩せるために本を読むなんて野暮なことはしたくないしな、と、ここがなかなか難しいところで、今はただ揚げ物マイブームに身を委ねて様子を見ていこうと思います。細野師に豆腐ブームが来たら、迷わず豆腐ブームに乗る節操のなさは持ち合わせているつもりです。