2022年11月2日の日記(1)

腰をやらかしまして。

人間四十にもなれば腰の一つや二つ、とよく言われますが、私は幸せなことに腰一回目。ピカピカの一年生であります。そんな一年生ならではの困り事も多数。

例えば一度寝ると、起きるのに工夫を要さねばならないこと。仰向けで目覚めて、左に寝返りを打って勢いで起きようとすると激痛。じゃあ右にいけば、激痛。

そんなら、と、ひじで上体を軽く起こし、そろそろと痛くなるポイントの手前まで身体を立てて、「やあ」という掛け声と共に素早く身体をうつ伏せて、そこから脚を正座の形に持っていき、上体を緩やかに起こしていき、、、

めんどくせえよ!しかもそれで起きても脚痺れるんだよ、ヘルニアだから!と毎朝やり場のない怒りと共に起床。背筋をシャキッと伸ばして脚の痺れが一番治まる骨盤のベストポジションを探し、そこからが一日のスタートです。

電車に乗れば重心が絶えず動くから、いつ痛みが来るかわからない。トイレに行けば座って立つというただそれだけの行為に時間がかかる。くしゃみをすれば腰関節がバラバラになるような恐怖を覚える。

この年にして、初めて腰の痛みの恐ろしさを知った次第です。人間何やるにしても腰が中心。走っても腰。歩いても腰。物を持つのも風呂を洗うのも全部腰。ラジオ体操すら満足にできないという敗北感はなかなか味わうことができません。

ということで、現在、いろいろなことが非常にスローリーであります。もし私を倒して得点が手に入るゲームが有ればまさにボーナスチャンス。今のところそんなくだらないゲームに取り組んでる愚者はうちの息子氏くらいですけどね。なんという息子氏。

とはいえ、ありがたいことに楽器は痛みなく弾けるので、ありがたがって毎日弾いております。できれば座れるとなお良いかな。もし私が座って楽器を弾いていたら、

「なんだよ太っているくせに気取りやがって。スノビズムの権化。堕落。」

などとは思わずに、かわいそうだな、くらいに優しく生暖かい目で見守っていただけますと幸いです。ちゃんと弾きますから。楽器も運べるし。東京万歳。

あとは日々の生活で腰や脚に負担のかかるようなことさえしなければ、まあなんとでもなる。という感じです。とはいえ、整形外科のお医者さんからは痩せろ痩せろとせっつかれておりますし、そろそろ痩せないといけないんだろうなあ。とモチベはダダ下がりであります。

以上です。