今日は午前中、12時までにお荷物が届きますよ、ということだったので、午前中は外出の用事を入れずに在宅仕事していたのですね。
で、時さえ忘れて仕事に熱中。そうすると鳴る電話。時計は12時。ああ、もうこんな時間か。え、12時?
電話に出ると、恐る恐る声を出す電話口の人。
「大変申し訳ありません、**急便ですけど」
「大変申し訳ありません、お荷物がたった今配送センターに届いたみたいで」
「大変申し訳ありません、お時間通りにお届けすることができません、、、」
声のトーンが尻すぼみになっているのに、文の頭を「大変申し訳ありません」で統一されると、ちょっと何言ってんのかわかんない、という気持ちになります。
ま、とりあえず届けられないってことでしょ、と理解。まあ仕方ないですね、遅れても大丈夫ですよ、と優しく伝えると、あちらもホッとしたんでしょうね。
「あ、そうすか、で、お時間なんですけど、もうどんなに早くても夕方なんですよね〜」
いきなり緩む緊張感。こちらが鬼クレーマーではない、OKと判断するこのスピード感。油断オブ油断。いきなりあちらの都合を押し付けてきます。
「昨今の残業防止の観点から〜、ちょっと夜遅くって難しいんですよ〜。なので〜」
もうダメ、このギャップがおかしくて何も入ってこない。ここでこっちが「お前らのミスだろうが!残業防止とか抜かしてんじゃねえぞ!真夜中にダンスっちまうぜ?」と激ギレしたら、この人どうなっちゃうんだろう。と妄想は膨らみます。そんなこたしませんが。
ああ、全然いいですよ、それなら明日の午前中でお願いしますね。と穏やかな声で伝える私。向こうも立場を忘れて一層フレンドリーに、
「そうですか、なんか、すみませんね笑、明日はちゃんと、ね、時間内にお届けしますんで笑」
と、もうスッカリいい湯加減で骨の髄まで油断しているので、ああそうかそうか、そんならこちらは、と声のトーンを落として、感情を一切込めずに
「そんなの当たり前でしょうが」
と伝えたら、一瞬で凍りつく空気。「コノタビハマコトニモウシワケアリマセンデシタ」と精気を失った声を聞かせてくれました。
仕事に緊張感は大事だな、と改めて身を引き締める、そんな心温まるエピソードでした。
年末ですね。