2023年3月30日の日記

昨日のセッションの帰り道。山手線がものすごい混んでいたのですが、池袋あたりで人が一気に降りて視界が開けると、床にあぐらをかいているサラリーマン氏が目に飛び込んできました。

パンクだな。というのが私の第一印象でしたが、あぐらをかきながら目をつむって前後に舟を漕いでいる。どうやら酔っ払いが眠るためにあのあぐらの体勢をとっただけのようです。あるある。

周りの人たちは車中が混んでいる時から彼に注目しすぎたせいか、今では彼に目もくれずスマホに夢中。私は彼から目を離せず、じーっと見ていました。

が、飽きた。酔っ払いが座って寝ている光景なんて、中国でもよく見たではないか。日本の中国化。などと考えながら、スマホで今日のニュースを下から上へスワイプする。

すると、ゴチン、というかなり低音の効いた大きな音が鳴りました。もしかして、とサラリーマン氏の方に目を向けると、舟を漕いでいた勢いのまま後ろにノーガードで倒れた模様です。いたそう。

サラリーマン氏も頭を押さえて「いってー!」と声を出す。おお、ようやく起きたか、と思ったのも束の間、そのまま床を枕に大の字になって寝てしまいました。酔いは人間をここまで自由にしてくれるのか。

声かけようかと思ったけれど、最寄駅に着いてしまったのでやむなく下車。まあ周りの人も気にしていたので誰かしら声をかけるでしょう。

と、降りてから車内を見たら、若者二人がサラリーマン氏のほっぺをペチペチと触って声をかけていました。ナイス若者。世の中捨てたものではないのかもしれませんね。やさしい世界。

あの二人組がヒョウ柄のフリースやジャラジャラのアクセサリーなど、ちょっと怖めな服装をしていたのは、まあよくあることですよね。あるある。サラリーマン氏に幸あれ。