2021年12月14日の日記

ボンヤリ過ごしていたら今年の漢字が「金」に決まったようですね。

「かね」

はしたない世の中になったもんだぜ、これが今年のトップオブ漢字ですか、と。清水寺のお坊様もどんな気持ちで書いたんだろうね、と。ちょっとやさぐれた気持ちになりました。

そんな私の心を見透かしたように、テレビでアナウンサー氏が好フォロー。「オリンピックがあった年は、今のところ4回連続で金メダルの『金』が選ばれるんです」だと。ああ「きん」ですか。4回連続ですか。オリンピックイヤーは出来レースじゃねえか。やめちまえ。と、フォローは裏目に出て、さらにやさぐれた気持ちにさせてくれました。

そこに「今年は給付金もありましたしね」とコメンテーター氏が追い打ちをかけてきたものだから、やっぱり「かね」じゃねえか!もうやめちまえ!大人たちは汚いんだよ!Don't Trust Over Thirty!と、心の中は自己矛盾もコミコミで意味もなくすさみきっていました。

ところで、今年の漢字を見て思うのです。今年の流行語大賞はなんだったんだろう、と。あれだけ中身がわからずにやきもきしていた「真夏の大冒険」とか「スギムライジング」、「エペジーーン」のことなどすっかり忘れて人生を謳歌し、12月も半ばに入ろうとしています。

しまった、時代に乗り遅れた!と大いに慌てた私は、急いでグーグル先生にお伺いを立てました。するとしっかりと大賞が決まっていたではありませんか。当然なんですけど。以下、大賞とトップ10。

大賞
「リアル二刀流/ショータイム」
トップ10
ジェンダー平等」「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」「リアル二刀流/ショータイム」

あれ、大賞って二語あってもいいんだっけ?と、そもそものところから引っかかってしまう私。しかもよくよく考えてみると、二刀流をリアルにしたら剣術になってしまうわけで、比喩だから二刀流でいいわけで、「リアル」っている?となんだか微妙な気持ちになってしまいました。何はともあれおめでとう!大谷翔平選手!

で、次に意味が理解できないワード群ですが、「ジェンダー平等」「ゴン攻め/ビッタビタ」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」とトップ10の中に5つもありました。日本の流行の半分を取りこぼす男だったのか、と我ながら情けないやら悔しいやら。時代に追い付きたいので、遅まきながらこれらのワードを必死に勉強しましたとも。ええ。

知らない単語を覚える時は、その単語をうまく使って例文を作れば大丈夫、って私の記憶の中の代ゼミティーチャーが言ってた気がするので、これでもう大丈夫。多分大丈夫。

例文)「エペジーンに苦しむZ世代の若者たちは、ジェンダー平等を掲げて野山を真夏の大冒険。そこにぼったくり男爵が飛んで出て、コロリ転げたのでスギムライジングでゴン攻めにし、ビッタビタにしてやりましたとさ。」

目の前にそのような風景をありありと浮かべながらこの例文を読めば、流行語は我が血肉となる、という寸法です。これ以上体重は増やしたくありませんが。

それにしても、これだけ流行語大賞にノミネートされた単語がわからないと、もはやJCJK流行語大賞と何も変わらんですね。むしろJCJK流行語大賞の方が興味湧いてきますよね、と思ってみてみましたが、うむ、安定の分からなさ。

来年も自分らしく生きよう(諦め)