2022年3月12日の日記

さて、今年もドラえもんの映画を見に行ってきました。のび太のリトルスターウォーズ。もちろんF先生ご謹製の大長編シナリオのリメイク版です。

もうね、さすがF先生。話の強度がもうここ数年のドラ映画と比較にならないほど高い。話の導入、のび太の決意、スネ夫の翻心、最終決戦と大逆転、全てのシーンに無理がないどころか、ひとつひとつのエピソードが話をぐんぐんドライブさせてくれます。

さらには今回は小人の星のクーデターを題材にしており、もう今のウクライナ情勢とリンクしすぎて心が痛いのですが、30年以上前のシナリオとは思えないくらい今とピッタリの風景を描き切っているのは、F先生が戦争の本質を見事に捉えているからなのだろうなあと、改めてその慧眼に驚かされるのであります。

そしてラストの髭ダンのエンディング曲で、もう胸いっぱいだったおじさんの涙腺はゆるゆる。いい曲だなあ、髭ダン。なんかもう全てがガッチリ組み合わさって、いつものドラ映画のような隙はどこにもない、非常に素晴らしい映画作品でございました。

いや、ごめんなさい。一つだけどうしてもわからない部分がありました。なぜか途中で挿入歌が入ってきて、「お、これは大長編名物の海援隊の挿入歌じゃねえの?」とオジサン心をくすぐられる準備をしていたのですが、かかってきた曲が、誰がどう聴いてもビリーバンバン

なぜ?

最近テレビCMでビリーバンバンを聴いているせいか、スネ夫の重要なシーンにも関わらず、そこはかとなく漂う「いいちこ」感。これ、海援隊じゃないよなあ、とすごく落ち着かない気持ちでそのシーンをやり過ごし、エンディングのクレジットで挿入歌の歌手を確認すると、やっぱりビリーバンバン。でしょうね。

どういう経緯でビリーバンバンになったのか、ここんところは是非メイキング画像などではっきりしていただきたいなあと思いながら、映画鑑賞終了後に息子氏に「やっぱりビリーバンバンだったね」と伝えたら「何が?」と返されました。

でしょうね。