2022年9月18日の日記

台風のこと、気にしたくなくても空はグレイでテレビは台風のことばかり、嫌でも目に入ってきますよね。気になるの、わかります。

私も朝から気になって仕方ないので、現実逃避のためにドナルド・バードでも聴こうかなって思ったんです。やっぱり現実逃避にはドナルド・バードですよね。(当社比)

いつもならキラキラアゲアゲの「Places&Spaces」や「Stepping into Tomorrow」、ゴスペルで心を洗う「A New Perspective」や「I’m Tryin' to Get Home」、ハードバップライブの大名盤「At The Half Note Cafe」あたりで、現実に背を向けて大爆走するのですが、今日は何を思ったか、CD棚を眺めながらその辺りをスルー。

そういえばこれ、最近聴いてなかったなと思い手に取った「Byrd In Hand」。オレンジ色の憎いジャケ、中心にすらりとバードを置いて、左右に明暗の対比、足元にさらりとタイトル。UTでも欲しいな、と思わせる、何とも美しい構図であります。

タイトルの下のパーソネルを見ると、チャーリーラウズとペッパーアダムス、両巨頭のお名前が。あれ、ペッパーアダムスはいたの覚えてたけど、これラウズ先生でしたか。と嬉しい発見。早速聴いてみます。

1曲目のダークな「Witchcraft」を終え、2曲目の「Here Am I」、重ためなバックリフの上で軽やかに切なくソロを取るバードさん、そのあとに出てきたラウズ先生がスタイリッシュに華麗なソロを披露。さすがだぜ、ラウズ先生、と思った次の瞬間、ラウズ先生のコーラスに食い気味で入ってくるペッパーアダムス(野獣)。

今までの風流はどこに行ったの?と問いかけたくなるような勢いのソロを展開し、私大歓喜。もうどうなってるのこの人の空気の読めなさ、と自分の中でのペッパーアダムスの存在の大きさを改めて確認したのです。

そこからはいつも通りハーフノートのライブ盤やらP氏のリーダーアルバムを聴いてブリブリゴリゴリのソロを耳が痛くなるまで堪能し、無事朝の逃避行を終了。まだ空はグレイですが、心は晴れやか。

現実逃避にはやっぱりペッパー・アダムスですよね。(当社比)