2022年12月29日の日記

年末ですね。

某サイトの更新は思うように進まず、毎年やっている出来事のまとめはまだ5月。何もかもが滞っており、それでもグリグリと亀の歩みで前進しております。仕事納めなどなかった。

毎夜疲れ果てて寝ては、起きて机に向かう。なんか気分が晴れない。あきらめないで!と、私の中の真矢みきが励ましてきますが、これはいけない。と、私の中の第六感氏は冷静に危ぶむ。

私はそっと机から離れて、何かテンション上がるものを食べに行こう、とドーピングを決意しました。狙いは最寄り駅近くの麻婆麺を食わせる名店。私の中の真矢みきはアキラメナイデ!アキラメナイデ!と連呼していますが、もう知らん。

外に出ると太陽が眩しい。寒いかなと思いきや風はないのでそこまで寒くもなく、年末特有のピンと張り詰めた空気が頬に手に心地よい。最寄り駅までは一本道、私は鼻歌に天地真理の「ひとりじゃないの」をチョイスして歩きます。

調子良く歩いていると信号に引っかかる。信号待ちの時間、これもまた良し。ボケーっと突っ立っていると、横にはお母さんと小さな娘さんの二人連れがやってきて、お母さんは中国語で「あぶないよ!」と子供に注意している。

子供を思う気持ちは万国共通よな。と穏やかに思うのですが、語りかけるお母さんの手には、何やら見覚えかるが、しかし街中の信号待ちでは滅多にお目にかからないものが。

枝豆?

そう、コンビニ冷凍枝豆の、自然解凍してすぐに食べられるやつ。お母さんはそれを片手に、枝豆をつまみ出してはカプリと噛み付いて中の豆を歯でしごき出す。なかなか信号待ちで見かけることのできない、レアな風景です。

私はこの風景に、妙に年末感を感じてしまいます。世は仕事を納め、来るべき仕事始めに備えて一旦自分を緩める。本来家でリラックスして食べるべき枝豆を、信号待ちの時にまで食べてしまう、リビングを街角にまで延長させた「街角枝豆」という緩み。

そうした風景を見て、妙に嬉しくなってしまう自分。やはり私はクリスマスでも正月でもなく、年末が好きなんだな、と改めて思うのと同時に、大陸では年末も何も関係なく、老いも若きも町中で豆食ってたなとも思い出しました。色々な思いをありがとう、若き中国人のお母さん。

ラーメンは美味しかったです。