2021年8月21日の日記

ぼーっとしているうちに自分の誕生日は過ぎているし、欧州サッカーは開幕しているし、みなもと太郎師は亡くなるしでぼーっとしすぎていたわけであります。お誕生日の際にはお祝いのメッセージを頂き誠にありがとうございました。もう10日も前の話ですが。

その42になる前日、つまり41歳最後の日である8月10日は朝からがん検診を受けておりました。人間も41になるとえらいもので、バリウムに慣れるものですね。バリウムというか発泡剤を飲んだ後のおくびを耐えるあの作業。ひたすら鼻呼吸。あれに耐えるのが今年はそんなにつらくありませんでした。

なぜか。察するに、年々増え続ける体重と、衰え続ける筋力のおかげで、バリウムを飲んだ後の診察台でのゴロゴロする作業が大変で大変で、バリウム&発泡剤を気にする余裕がなかったのが主な要因だったのではないか、と思うのであります。

診察台の傾きがたまに頭の方が下になるように傾くんですが、この体重と筋力の負の相乗効果、二本の腕で体を支えきれず、本気で頭から診察台より転げ落ちそうになり、先生ヤバイ、助けて、もう無理!となったちょうどいい角度でぴたりと傾きが止まるあのテクニック。

そしてそのパニックが醒めないうちに、「右に二回転、ちょっと左に傾いてストップ!」「息吐いて~からのストップ!」。あれ、あの人(技師先生)ちょっと私を彼岸まで連れていくつもりかしら?と、私の中の医療不信がムクムクと膨れ上がっていったものでした。

こんなやりとりを繰り返していれば、バリウムも発泡剤もまるで意識することなく診察台から降りることができるわけです。私が成長したわけではない、むしろ退化したからこその発見。人間日々是学習であります。

来年のがん検診の際には見事な細マッチョに変貌し、診察台の上で三回転半くらい決めて、技師先生の鼻を明かしてやりたい。と思うものの、後厄を終えた男がするにはあまりにも大人げない、とも思い、細マッチョ化計画は早くもとん挫することになりそうです。