2021年8月31日の日記

昨晩は、カーメン・マクレエのライブ映像を肴に酒を飲んでおりました。言うまでもないことですが、凄まじかったですね。すごい、とか素晴らしい、を超越して、ただただ凄まじい。たったの一語でバンドがスイングするんですから。

で、私ベーシストですからやっぱりベースが気になってしまうのです。このバンドのベーシストは細面・痩せ型で、見たところ若手なのですが、このベテランバンドに入り込むのも理解できる腕前。これだけ上手ければさぞかし名のあるベーシストなのだろうな。と思って演奏を聴いているものの、なかなか名前が出てこない。

気になる。

もしかしたらジョージ・ムラーツが髭を剃って参加しているのだろうか、とか、妄想力をフル回転させて見ていたのですが、まあどう考えても違うだろう、と。グーグルで調べたりしてみても、やっぱり出てこない。気になる。といったところで、マクレエ女史からバンドメンバー紹介がなされました。

「ベースはスコット・コリーです」

思わずのけぞる私。ご存じない方にスコット・コリーを説明するとすれば、でかい図体にスキンヘッド、色付き眼鏡で眉間にしわを寄せては見る者を震え上がらせつつ、ハートフル且つテクニカルなベースで心をわしづかみにする、ツンデレを限界値まで曲解したようなスーパーベーシストなのです。

私の知るスコット・コリーはこんな優男ではない。彼は「ロサンゼルスが生んだ松山千春」と言ってもいいくらいのルックスをしているのです。が、何かの間違いであってくれ、とWikipediaを調べてみると、確かに彼はこのライブの期間中、カーメン・マクレエのバンドに在籍しているようでした。

まあそりゃ上手いよね、スコット・コリーならさ!と投げやりに事実を認める私ですが、それにしてもいったい何が彼の見た目を「いかにも西海岸風好青年」から「(自主規制)」に変貌させたのか。時代なのか、音楽性なのか、人間関係なのか、毛量なのか、実に気になります。

今スコット・コリーの自伝が出たら、間違いなく買いそうな私がいます。

在りし日のスコット・コリー
https://youtu.be/e_oa5Es7xQA

現在のスコット・コリー
https://youtu.be/NtIKKq2fNYA