2021年4月25日の日記

あれだけ忌み嫌っていた転生モノ、「強くてニューゲーム」な作品ジャンルですが、ついに手を出してしまいました。その名も

パリピ孔明

五丈原で死んだ孔明が現代に蘇り、アイドルを目指す女の子の軍師になって、アイドル界の天下一を目指す、だそうです。もうあらすじを見ただけで手が震えました。私の中の公孫瓚が「ポチれ」とささやき、気がつけば電子書籍で買ってしまっておりました。

実際に見てみれば、歳取って死んだはずが若返ってるし、渋谷で日本語ベラベラ喋ってるしで、設定ガバガバかよ、と思ったものですが、読み進めるうちに、クラブで石兵八陣発動するわ、星形グラサンかけてパリピたちと戯れるわ、天才mcとラップバトルするわで、荒唐無稽を通り越した凄まじい展開。知らず知らずのうちにその世界観に引き込まれている自分がそこにいました。

この不思議な魅力はなんだろう、と考えてみたのですが、やはり孔明の本質的な部分をしっかりと抑えている、つまり残酷なまでのリアリストであるところをぶらさずに描いているところにあるのだろうな、と。

1800年後の渋谷で日本語を話す自分を受け入れ現代の必須アイテム「スマホ」の使い方を徹底的に己に叩き込む孔明、応援するアイドルの競合を隅々までリサーチして相手を出し抜く策を講じる孔明、相手の性格を読み先のさらに先を取って自分に有利な環境まで誘き出す孔明、、、

これは単なる強くてニューゲームなんかじゃない、孔明という一つの巨大な個性を現代に落とし込んだ、壮大な思考実験なんや!と、いつしか私は脳をビリビリさせながらこの世界に浸っているのでした。まあやってること相当バカなんですけどね。

意外と「思考実験としての転生モノ」として読めば、いけるのかもしれないな、と思い、マンガアプリで適当な作品をサンプル読みしてみましたが、まあ、ね、無理は良くないな、と、思いました、よ、と。。。

やはり三国志は偉大!

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